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あの世を信じていない人が怪異に遭遇するとどうなるか。


 福島県・福島市のとある町での話です。おばあちゃんのとの会話で方言を表現していますが、かなりあやふやです。なにせ、半分は聞き取れませんでした。同僚と二人で付け合わせしてこんな内容だったと整理してみました。正確な方言ではないのでご勘弁を。

あの世をまったく信じていないおばあちゃんが遭遇した話  

 そのおばあちゃんは、あの世とか霊とか迷信の類はまったく信じていない人です(おばあちゃんの年にしては珍しいですよね)。

 その家は何百年続く大きな豪商の家系で家系図も何十代もずっと残っている由緒ある家なのです。お墓は近くの集落の共同墓地に建てられているとのこと。

 さて、その墓地の脇の道を生活道路として使うことが多く、道幅が狭く不便ということで墓地を削って道を広げることにしたそうで。
 昔は土葬なので、本来ならお墓の下までちゃんと掘って骨を移した後、菩提寺の住職を呼んで、弔ってから行うものなのですが、そこの墓のある場所がちょうど、おばあちゃんたち一族の先祖の墓のあるところでした。
「どうせ、何百年も前の先祖の誰の墓かもわかんねぇ、住職呼ぶと面倒で金かかっから、墓石だけどかしてまとめてしまえ」ということに。
 もちろん、周囲の村人たちからは猛反対。「そんな真似したらバチがあたる」とか「祟られるぞ」と言われたのですが、その一家は全員、そんなの迷信だと一笑に付し、住職呼んだり
掘るのに金がかかるのは嫌だということで、強引に墓石だけを動かして、土を固めて道にしてしまいました。
 
 異変が起きたのはそれからすぐのこと。おばあちゃんの耳に異変が起きたそうで。なんか耳鳴りが最近ひどくなったぁとのこと。「なーんか人の話し声のような音が聞こえんだ」と。

 一緒に聞いていた同僚と「ん?これってもしかして怖い話が始まるのか・・・(゚A゚;)ゴクリ」と身構えて聞いていたのです。
 
「最初はTVや近所の声だと思っていたんだども、まあ、朝から夜まで起きている間、ずっと片方の耳から聞こえんだ。最初は片方だげんども、そのうち両方の耳から聞こえるようになってきてな。その声も段々と大きくなってきて、なーんか喧嘩している声ようだぁ」

 普通ならここで、これ、やばい系じゃん?お祓いでも考えようもんですが、そこは不信心の家ですので、「ばあちゃん、病院行けや」の一言でお医者さんに連れていかれることに。
 「ああ、耳鳴りですね。」ということで薬をもらって帰ってきました(;^ω^)

 しかし、その後も耳鳴り?は止まず、おばあちゃんも困り果てて来ました。しまいにはTVの音量を大きくしないといけなくなる位にざわつく声(耳鳴り)がひどくなったそうなんです。

 こ
の事を近所の人にうっかり話したそうなのですが、みんな、それ見たことかというような顔をし、「それは、ご先祖さんを粗末にしたからだ」「バチが当たった」など言われるので、愚癡もこぼすこともできなくなります。
 「そんだばさあ、そのうち、今度はなんかの影が見えるようになってきてさ」とおばあちゃん。
「なんか、TV見てっど、目の端の方にすっと影が横切るようになんだぁ」
この時点でやばい話だなあと思っていたのですが、
「家に一人いる時も、台所とか隣の部屋に誰か人の気配さ、するようになって・・・」
しまいには、家の外に大勢の人の影が見えてきたそうで。

「これはいよいよ、おらがボケてきたなと思って、また病院の先生に相談にいったんさ」

(いや、それ、おばあちゃん、ボケたんと違うから!)
この時点で同僚と二人で突っ込みを入れたくなりました(;^ω^)


 病院の先生が、「最近何か気になることとかありますか」と聞いてきたので、墓の事で近所から文句を言われて腹が立ってるということを話したら、「あぁ、でしたらご近所の手前、形だけでもご住職を呼んで供養をしてみたらどうですか。おばあちゃんも、心のどこかで気にしていてそれが症状に出ているのかもしれませんよ」とのこと。
 息子さんも
近所がワーワーうるさいから一回黙らせる意味でも、ご住職でも呼んでみようという話になりました。
 で、その一家の菩提寺は兼務寺で住職がいないので、隣町から住職がやってきたそうです。ご住職は、お墓を切り崩した事を、その時初めて知らされたたそうでしばらく唖然としていたとのこと。どかされた墓石を調べながら「◯◯さん、お宅に家系図、ありましたよね。今すぐ持ってきてください!」と凄い剣幕で怒られたそうで。
 家系図を見ながら、「◯◯さんの親戚の◯◯さんとこと、◯◯さんの家の人に連絡入れてください!それと、道路掘り返しますので、◯◯さんとこの土建会社に今すぐ連絡してください!」とテキパキと指示をしました。
 後日来た重機を使い、
村の人たちも手伝って、総出で、せっかく出来た道を掘り返すと出るわ出るわ人骨が。桶のような棺の木片やら髪の毛とかが大量に出てきたそうで。
 村から遠く離れて何十年も帰ってこない親戚もようやく来て、集団埋葬と供養を盛大に行いました。


 それからの話は、なまりもあってよく聞き取れていないのですが、まあ、大変だったのは確かだったみたいです。家族全員が、
住職からや周囲からもこっぴどく怒られと語ってました(
話の量としてはこの時の愚痴話の方が長い><)。
 また親戚と息子さんが大喧嘩したらしいのですが、結局、この大騒ぎの一件で親戚も本家まかせにしてきたのを反省したのか、みんながまとまることができたとのこと。結果オーライというのでしょうか、
 「やっぱ、思い込みだったみたいで、安心したのか、耳鳴りもボケも治ってよかったさ」というお言葉(笑)。
 ただ、やたら金がかかっただのの愚癡は最後まで言ってました。うーん、信じない人はどこまでも信じないものだとある意味感心してしまいました(笑)。
 その内容とおばあちゃんがユーモラスな語り口調のギャップに大変興味深く聞き入ってしまいました。
 それからは何も起きていないようでしたので、万事めでたしというところなのでしょうか。
 
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