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信じる?信じない?日本人の半数近くが体験する「お迎え現象」

お墓の前で遺影.jpg
誰にでも間違いなく訪れる「その時」

 先日の読売新聞で興味深い記事が出ていました。

亡くなる前の「お迎え現象」…故人と会い

 家族や知り合いが亡くなる前、誰もいないのに誰かと会話をしている様子を見せたり、「故人が会いに来た」と語ったりする場面に遭遇した経験はないだろうか。これは「お迎え現象」と呼ばれ、送られる人にも送る人にも意義のあることだという。
 (中略)
「お迎え」体験に関する調査 
 宮城県の診療所の協力で、2003~07年に家族を自宅で看取った682人を対象に実施。回答した366人のうち42.3%が、「故人が生前、お迎え体験をしたようだ」と答えた。来たのは、「亡くなった家族や知り合い」とする回答が多かった。


  約4割の人が「お迎え現象」があったと回答しています。

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 この記事では、お父さんが亡くなる3週間ほど前、1歳で亡くなった長男が自宅に来ているとはっきりした口調でつぶやいたとか、亡くなる前にその人にとって親しい人が現れて会話する例が紹介されています。
 また、同じアンケート結果だと思いますが、女性セブンの記事にも似たような内容が出ています。

遺族アンケート 死ぬ前に「お迎え現象」を体験した故人は42%

 東北在宅ホスピスケア研究会と医療法人社団「爽秋会」による「在宅ホスピスご遺族アンケート」(調査対象の遺族366名、故人の享年は平均74.2)によると、故人が亡くなる前にお迎え現象を体験していたケースは42%だった。
 見えたもの、感じたものは多い順に「すでに亡くなった家族や知り合い」、「その他の人物」、「お花畑」だった。猫や虫などを見た人もいれば、「ふるさとの風景」を見た人もいた。


 

 私の父も亡くなる前に、故郷の風景や亡くなった家族たちが病院の天井にスクリーンのように現れたという話をしていました。
 末期がんや認知症などを患って全身状態が悪くなると、しばしば「せん妄」と呼ばれる意識障害を引き起こすそうですが、この「せん妄現象」と「お迎え現象」の違いなども記事では語られていますね。
a0006_000951.jpg 昔は、自宅で亡くなる人が多かったので、お迎え現象はよく聞く話だったみたいですが、今は自然死が少なくなったことや、病院で死亡することが多いので、お迎え現象の話は少なくなったようです。ですので、最近の「お迎え現象」の話は、医療現場で聞かれることが多いとのこと。 
 
◆住職たちは「お迎え現象」をどうとらえているか。
 さて、このアンケートは遺族側のものですが、日常的に死者を送り出しているプロのお坊さんたちの意見はどうでしょうか。大変気になるところです。

 「とうもろこしの会」
のポットキャストで興味深い内容を放送していました。
『月間住職』
というその名も直球のタイトルの雑誌があるのですが、その雑誌のアンケート結果を話していたのです。

住職.jpg

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 この雑誌では、購読している住職たちにアンケートを取っているのですが『「お迎え現象」を体験したことがあるか』ということをアンケートをとって掲載しています。

 檀家さんが亡くなった時に住職の所に挨拶に来たとか、何か亡くなる予兆のような”虫の知らせ”があったかというものですね。

このアンケートの結果ですが、
お迎え現象はある 56%
お迎え現象はない 44%
 という結果が出ています。

『月間住職』2015年7月号本誌住職アンケート結果(1)
「お迎え現象と漢文読経の是非」より


 先ほどの記事での遺族や親族は4割が「お迎え現象」を経験し、住職の6割が「お迎え現象はある」という内容です。
 約半分の人が経験したという事実。2人に1人は経験しているということですね。

第209回「お勤め!住職ラジオ」後半(3分30秒あたりから)

住職2.jpg

 ラジオで語られている内容によると、お迎え現象はあると答えた住職のうち、住職自身が体験したというのが25%もあるとのこと。
 その答えも、「夢で知らせにきた」「窓を叩いて知らせてくる」「予感がして的中した」「感覚で分かる」「本堂で音がする」「夢枕に立つ」「体調が変わるので分かる」等など。
 なんかもう、そのまま実話怪談の様相を呈していますね。すごいのは「お迎えというより本人が挨拶にくる」でした。

 よくある話では、住職の所に、おじいさんが挨拶にきて、お茶を出して世間話をして帰った。しばらくして家族が来てうちのおじいちゃんが亡くなったと知らせに。
 あれ、さっきまで私と世間話をしていましたよと、ご住職が答え、幽霊だとしたらお茶を飲むなんておかしいと、先ほどまで二人がいた場所を見にいくことに。
 すると、さっきまで、おじいちゃんが座っていた畳がお茶で濡れていたという話です。
 これに近い話は、私も直接聞いたことがあります。

 また、住職の家族が夕飯の食事をしていたら、誰かが訪ねてきて、住職が顔を出しにいって、そのまま二人で本堂に行ってお経をあげに行ったと。で、しばらくして住職が一人だけで戻ってきたので、家族が「さっき訪ねて来た方は?」と聞いたところ「あぁ、無事成仏していったよ」と答えたとか。

某掲示板でもこんな体験がありました。

もう20年以上前の話だけど、95で死んだ曾祖母さんの通夜の晩、
親戚が集まっていると玄関から「こんばんわ」と男の人の声がしたので
私が行くとガラス戸の向こうに人影が見える。
は~いとか言いながら戸を開けたら誰も居ない・・・・ 。
あれ? 気のせい?と思いながら「さっき誰か来たよね?」と周りに聞くと
そこにいた10人以上の人が来たよという。
誰も居ないよ?と言うと「曾祖父(私が生まれる前に死んでる)さんが来たんだな・・・・」と大人達がしみじみつぶやいた。
でもそこにいた私を含め子供たちはみんな「ゆ、幽霊が来た!」と
真っ青になってたけどねw

幽霊挨拶.jpg

◆作家の川端康成のお迎え現象
 また、有名な所では、川端康成も自殺する少し前、あんまさんが施術してるときに 突然、ふすまを開けて「やあ、三島君 来てたのか」(三島由紀夫は1,2年前にすでに割腹自殺している) と誰もいない空間に語りかけたという話があります。
 あんまさんはぞっとして帰り、後でみんなに語った話だそうで。

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 死が近づくと、色々なものが見えるのかもしれませんね。


◆お迎え現象は脳による幻覚?
 さて、このお迎え現象は、死の間際の本人の脳が、無意識のうちに死の恐怖を和らげようとする脳の作用ではないかという話もあります。
 また、
脳の活動が乱れると、現実と夢や過去の記憶の制御に混乱をきたすので、霊魂の証明にはならないという意見も。
Gray1197.jpg 確かにそういう幻覚による現象もあるかと思います。
霊魂や死後の世界を信じない人はそれで解決したことになるでしょう。
 しかし、先ほどの住職たちや、親族たちの体験のように周囲の健常者や離れた第三者たちにもそういう現象体が起きるのは何故なのでしょうか。
 人間の脳には、潜在意識下で察知する何かがあるのかもしれません。


 さきほどの住職のアンケートの中には、「幽霊などの存在は断じてない」という意見もあるそうです。
 また教義的にも人間は仏神(神仏)の御力で悉皆成仏(全てのものは仏性を宿しているので成仏は必至である)するのが基本なので、地上に幽霊となって迷って出ることはないという意見もあるのです。

 面白いなぁと思います。本人たちが、「ある」とか「ない」という先入観があると、実際に現象が起きても、目の錯覚だと認めなかったり、ちょっとしたことでも、後付解釈で「やっぱりあれは虫の知らせだったんだ」と思い込む人もいるかもしれません。
あの世.jpg
 ただ、思うのですが、死を前にした人を前にして、あの世の存在を認めて上げたり、お迎えが来たと思ってあげる方が、本人も周囲も安らぎが得られて、不安も取り除かれると思うのです。
 子供の頃に飼っていた愛犬やペットたちがお迎えに来てくれたら嬉しいなと思う方は結構いるかもしれませんね。
 個人的には、「お迎え現象はあるのかもしれないね」と、自然体で構えておきたいなと思います。
 そしてその時がもし、自分や親しい人に起きたら、素直に受け止めて、なるべく早く安らかな気持ちで受け入れたいと思うのです。
「死」という、誰も逃れることができないものをどう本人や周りが受け止めるか。どうとらえれば、みんなの安らぎが得られるか。
 あの世が「ある」とか「ない」ということはさておき、「心の安らぎ」ということを優先したいと思うのです。

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来たよ(32)  コメント(6)  [編集]
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コメント 6

ちょいのり

ボクは滅多に霊的なことに遭遇しないのですが、
唯一一度きりだけあります(今のところ

おじいちゃんが死んじゃう前日だったと思います。
一緒には暮らしていないのですが(本家の人なので)
夜中におしっこしたくなって2階の子供部屋から1階のトイレに向うと、
玄関にぼんやりと人影があったんです。
ビックリして怖くてトイレに駆け込んじゃいました^^;
頃合を見計らってロケットダッシュで2階に上がって布団にもぐりこみました。

翌日早朝、おじいちゃんの死去の報を親に聞きました。
『昨日・・・玄関に人みたいなの立ってたの見たんだよ!』と告げると、
『それはおじいちゃんがお別れ言いに来たのかもな^^』って、
いつもは無骨で厳しい親父が優しく言ったことを未だに覚えています^^
怖くてまともに見て無いし人なのかおじいちゃんなのかわからなかったけれど、
ボクはおじいちゃんが会いに来たと信じています^^

by ちょいのり (2016-02-10 01:28) 

Hide

後程ゆっくり読ませて頂きます、興味有り!
by Hide (2016-02-10 10:21) 

タイド☆マン

母親の葬儀が終わり 家に私ひとり
(父は既に亡くなっていましたので)
田舎なので夜中は外の物音 人の声 
クルマ バイクの音など ひとつもせず シーンとしています
余りにも静かなので怖かったです 
テレビ 電灯も点けたまま 居間で寝ましたよ
襖を開けたら 向こう側に
母親が立っているかも なんてコトも思ったりして ・・・
by タイド☆マン (2016-02-10 20:17) 

ハマコウ

10年ほど前 叔母が亡くなる一か月ぐらい前から
わたしのすでに亡くなっている父が毎日会いに来ると言っていました
「もう死んでいるよ」
とわたしが言うと
「知っているよ」
と言っていました
弟であるわたしの父と 叔母・父の両親らと昔の家に行っていると楽しそうに話してくれました
そういったことがあるかもしれないと思いました
by ハマコウ (2016-02-10 20:21) 

johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
『月間住職』ですか、近年お坊さんブームが来てますよね。
by johncomeback (2016-02-11 10:38) 

足立sunny

二年前骨折入院していた病院で、同室のベッドの方が、急に二日ばかり、夜中に、昔の先輩と話していたり、父親らしき人としきりに話をしていたのですが(寝ていて声を出してしゃべって)、話していた翌日に亡くなりました。
お迎えは、けっこうあるのかもしれないですね。
by 足立sunny (2016-02-12 00:07) 

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