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巨大な大蛇のような霧が通る話

 久しぶりに管理人の個人的な体験談を。

 若い頃に免許をとってすぐに地方に転勤になった管理人は、休日前はドライブばかりしていました。色んな所にも行きますので、様々な景色や場面に出くわします。大雨の日や快晴の日はもちろん、霧が濃くて前がまったく見えないでハラハラした時もありました。

 今回は、その霧に関する話を。

巨大な大蛇のような霧が通る話

 数十年も前のことになります。いつものように同僚の仲間と共に海を見にいった帰り道のこと。
 茨城県の大洗海岸から山道で帰ろうということになりました。その夜は雨でしたが、雨も上がり、峠のドライブには支障はないとの判断です。
 山を下ると広大な畑や田んぼが見え、真っ暗な田んぼ道を走り、次の峠へと向かう。そんな繰り返しの道でした。

  しかし、雨は上がったのですが、霧も発生してきました。これもよくあることですので、速度を落とし、フォグランプをつけてゆっくりと走ることに。
 
 暗い田んぼ道にほのかに灯る街灯。そして遠方には次に登る山が見えています。霧も晴れてそんな景色を見ながら下っていくと、前方右手から不思議なものが見えてきました。

 右手は山と山の谷間です。その奥から大きな白いものが進んでくるのです。

Cap 387.jpg


 
 大きさは、かるく車2,3台分の高さはあります。白く丸いチューブのようなもの。それは明らかに霧と思えるものでした。しかし、形がはっきりとわかるほど綺麗にまとまった形なのです。
 ダンプカー以上の高さはあると思えるそのチューブ状の霧は途切れることもなく、同じ太さを保ちながら、うねうねとこちらに進んできて道を横断しようとしています。いえ、おしりが見えないので伸びているようにも見えます。

 それはまるで白い大きな大蛇のようでした。その大蛇があたかも進んでいるかのようにうねうねとゆっくりと我々の前を通過しようとしているのです。

黄昏霧.jpg
イメージ再現



 「あれは何だ!」とか「霧だよな。物体みてぇ」とか二人で喚いていたのですが、車はどんどんと下り、その白いものに進んでいきます。
 「どうする?」二人で躊躇しましたが、今までも濃い霧には遭遇したこともあるし、突きつけることにしました。
 車のライトに照らされてもはっきりと見えます。みるみると迫る白い壁が迫ってきました。目の前が真っ白になりましたが車が突入します。衝撃もなく車は通過しました。

 急いで後ろを振り返りと、その白い大蛇のような霧は道を横断し、田んぼの向こうへと進んでいます。
 今度はおしりというか、細くなって切れているしっぽらしきものが見えましたので、かたちは完全に大蛇そのものでありました。何十メートルはあったのでしょうか。
 巨大な生物に遭遇したかのようなちょっとした興奮がありましたが、我々が突き抜けたことなど何事もなかったかのように、その巨大な霧は、うねうねと暗闇の中へ消えていきました。

 不思議な霧を見たなぁなどといい、帰路についたのですが、翌朝、寮でその話をしたらちょっとした話題になりました。

 よくダンボールに穴を開け、そこに煙を入れて叩くと丸い輪っかが回転して渦をまきながら進みますが(空気砲)、多分あれの一種だろうとか、状況も盆地ということもあり、谷に下りた下降気流などの関係で発生した霧が拡散しないでまとまって出来たものではないかとか。

 エンジニアたちの寮ですので、オカルト系の方向にはならず、いかにも理系らしい解明の話で盛り上がりました。
 まあ、そうだと思います。
白くモヤのようなはっきりとしたものではありましたが、見る限り明らかに霧ではあったとは思うのです。衝撃もなく通過もできましたし。

  しかし、どうにも腑に落ちないことがあるのです。今思っても不思議なのですが、通過した瞬間、車内も一瞬真っ白になったのです。もちろんウインドウは閉めて走っていました。
 助手席の仲間とそれだけは確認はしているのです。

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