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走行中の車にノックされた話

 今回も個人的な体験談を。

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 ある日の真夜中のこと、いつものように一人で走行中のことでした。
 とある交差点に差し掛かった時、後部座席の窓ガラスを叩く音がしたのです。

 「コン、コン」と2回。

 よく聞くドアをノックする音と同じです。

 跳ね石とか、タイヤに巻き上げられた小石が当たるような強い音ではありません。また、車内の荷物とかが窓ガラスに当たった音でもありません。

 窓ガラスを、小さく、しかしハッキリと「コン、コン」と2回・・・・・。

 心臓が飛び上がる位、驚きました。 

 普段聞くノックの音と完全に同じタイミングで聞こえたせいなのか、誰かが自分の車を叩いた感じがハッキリとしたのです。
 前を向いて運転していますので、咄嗟にルームミラーで確認するものの、もちろん、走行中ですから、外に誰かいても叩きようがありませんし、姿も見えません。

 その音は、ずっと耳に残っていて、帰るまで後部座席を見るのが怖くなりました。

 そんな体験も、その後怪奇な現象があった訳でもなく、いつしか、すっかり忘れるようになりました。


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 そんなある日のこと、また真夜中を走行中に、あの音が聞こえました。

 「コン、コン」・・・

 その時に、すっかり忘れていたことを思い出しました。そう、ここは、あの日と同じ交差点の場所だったのです。

 再び、恐怖が蘇り、今度は後ろを振り返る余裕などありません。ハンドルを緊張した手で持ちながら家に着くまでルームミラーさえも見ることができませんでした。

 しばらくは、ノックの音を聞くと、条件反射であの晩のことを思い出してしまい、ビクッとしてしまうほどでした。


 この場所は、3度通ることになったのですが、最後は昼間に通りました。
 その場所が、俗に言ういわくつきのある場所だとか、交差点に花束が添えられていたなどのオチになるような話はありません(あれば、立派な怪談話になるのですが)。
 もちろん、窓ガラスにあたるような樹木などもありません。

 ただ、その場所を2度通った時に、窓ガラスを叩く音がした、それだけの話なのです。

 まるで私に用事があるかのように。

 ハッキリと2回。 窓ガラスを「コン、コン」と・・・。 

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